2017/08/02

【今日の1枚】Fábio Leal / Fábio Leal


Boa tarde! こんにちは^^
以前、エルメートのお気に入りの一枚を紹介したのですが、この記事のアクセス数が伸びています!
まだ読んでない方はこちら→【今日の1枚】Festa dos Deuses / Hermeto Pascoal e Grupo

最近はブラジル音楽専門レコード店やインターネットのおかげもあり、ブラジル音楽はより身近になりつつありますが、まだまだ日本で紹介されていないCDが沢山あります。
せっかくなので、私のお気に入りのCD紹介ブログ始めたいと思います。

では今日の一枚はこちら!!
Fábio Leal / Fábio Leal (2009)

Fábio Leal - Guitar
Fi Maróstica - Eletric Bass
André Grella - Eletric Piano
Paulo Almeida - Drums

Fábio Lealはサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポ出身のエレキギタリスト、作曲/編曲家。ギタリストと書きましたが、たまにガットギターやベース、カヴァキーニョも奏者としてライヴ出演していることも。
14歳でギターを手にした際は、独学で新しいコードを見つける度にウキウキしていたそう。Universidade Livre de Música Tom JobimとConservatório de Tatuíにてギターを学び、現在はサンパウロを中心に活躍中。また、Conservatório de Tatuíのギター/アンサンブル/和声の先生として教鞭にも立っています。
そう、私の先生なんです!愛称はファビーニョ。学校でも超人気の先生です。
多忙なファビーニョですが、夜中にギターを練習するのが至福の時間だとか。また本を読んだり、いろんな音楽を聴くのも好きだそうで、クラシックや民族音楽にも詳しいです。
これまでに Hermeto Pascoal, Toninho Horta, André Marques, Arismar do Espírito Santoなど多数のミュージシャンと共演。最近はエレキギターと弦楽トリオにピアノという異色のキンテットBrazú Quintêでも活動しています。

さて、このアルバムですが2009年にリリース。
メンバーは当時タトゥイの学生であった3人です。この3人ですが今サンパウロで大活躍しています。Perfume de Cebola /Filó Machado と Giant Steps /John Coltrane以外は全て本人のオリジナル曲です。
2曲目のVâmo Toma Uma?はブラジル北東部レシフェ発祥のマラカトゥのリズムを5拍子にしています。エルメートもそうですが、メロディが素敵だと変拍子が心地よく聴こえます。
3曲目のCasa Velha、ベースとピアノのメロディラインが癖になりそう。ファビーニョのソロにブラジル音楽の有名な曲のメロディがでてきます。(←わかった人は凄い!)
4曲目のPerfume de Cebolaは軽快なサンバ。ドラムのパウロ・アルメイダのグルーヴは絶品で、ドラムを学ぶ学生の間でも有名です。
7曲目のMarianaは奥さんの名前なので、きっと彼女をイメージした曲でしょう(本人に聞いてみます)ちなみに奥さんというのは前述のBrazú Quintêのピアニストであります。
8曲目のGiant Stepsはちょっと異色な選曲にみえますが、アレンジは変拍子のサンバ。ファビーニョは複雑なキメを考えるのが好きなようです。

私的聴き所!
"Guitarra Sanfonada" (6曲目)
実はこのCDの中でも一番注目してほしい作品。
題名のSanfonadaというのはアコーディオンのことで、ファビーニョはブラジル北東部発祥の音楽を演奏するアコーディオンのグルーヴを見事にエレキギターで表現しています。

全体的にファビーニョのソロ作品というよりも、グループ作品と言っても良いぐらいメンバーの息がぴったりです。Sescの番組に出た際の映像があります。CDとは違ったスピード感も楽しい。

ファビーニョを一言で表すと"Guitarra Brasileira" (ブラジルのエレキギター)。
正直、ブラジル音楽はガットギターのイメージが強くて、エレキギターはあまり好きじゃなかったんです…でもこの1枚に出会って180°変わりました。
もちろん生演奏も聞いていますが、この人の演奏にはポルトガル語でlinguagemとうものがあるのです。直訳すると"言葉遣い"です。
ブラジル音楽って、16分音符を全部同じ長さ・強さで演奏してもグルーヴ感というのがでないんです。独特の訛りみたいなものがあって、それは楽譜じゃ表せません。(私はそれを覚えたくてブラジルにいるんです)
その心地よさが感じられるのがファビーニョの演奏です。

このアルバムはiTunesなどの配信はありませんが、Youtubeで全曲視聴できます。
2014年発刊のブラジル・インストルメンタル・ミュージック・ディスクガイドの中でも紹介されています。(冒頭の写真はファビーニョに本を持っていた時に撮影。凄く喜んでくれました^^)
現在日本販売はされていませんが、ご希望の方は私の一時帰国中に手渡しできるかもしれませんのでご連絡ください。