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ミニマリストになるために覚えた2つのこと

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私の通う州立音楽院でSemana do saco cheio(うんざり週間)という一週間休みがあったので、海に行ったりしてリフレッシュしてきた。 "Saco cheio"とは"うんざり"という意味で、なぜ休みになるのか?と友達に聞いたら「働くのうんざりだからだよ」と返されてびっくり。もちろん教職員は有給扱い。 なんか考えられないんですけど、まぁ、私もリフレッシュできたので良しとしよう。 話は変わるが、ここ何年か引越しする事が多い。引っ越しをする度に「少ない荷物で暮らしたい」と思う。 私は一つの場所に住み続けるタイプじゃないので、何かチャンスがあればどこにでも引っ越せるが、小さい頃から物に対する執着がある。このコップじゃなきゃ嫌だとか、炊飯器がなきゃダメだとか。 服もそう。いつか着るかもしれないと日本から大量の服を持ってきた、結局いつも同じ服しか着ないのに。でも最近ミニマリストの友達と接することで少しずつ物への執着がなくなってきている。そこで2つの大切なことを覚えた。 1. 無ければ代用する 炊飯器も、なければお鍋でお米を炊けば良いし、机がなければ作れば良い。極力買わずにある物で工夫すること、頭を働かせること。 2. 無ければ人に借りる 服が多いのは衣装のせいもあるけど、年に数回かしか使わない衣装用の白のパンツとか(普段は絶対に使わない)、たまにしか使わないものは誰かに借りれば良い。そういえば、ブラジルの人たちは物の貸し借りよくやっている。 実は凄くシンプルなんだと実感。おかげでだいぶ物が減り、服もお気に入りで長く使えるものだけを残すことができた。 物が少ないって身軽な感じで気持ちいい!!

ブエノスアイレスからコルドバへ

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今回の旅の目的のひとつであるフォルクローレフェスティバルはコスキンという小さな街の特設会場で開催される。 コスキンへ向かうために、まずはコルドバへ。 コルドバはブエノスアイレスに次ぐアルゼンチンの都市で、キリスト教布教の拠点となっていたために古い教会が多く、同国最古の大学があり、友達いわく国中から学生が集まるのでなかなか面白い街だそう。チリ人の友達は何故かコルドバや周辺の都市は美男美女が多いと言っていた。 コルドバに立ち寄らなければいけないのには理由があった。 実はまだフェスティバルのチケットが購入できていないのだ。 ネットで事前購入できなかったため、コルドバにあるチケット売り場で購入する必要があったのだ。ついでに一泊してみようとホステルを予約する。 (今考えればチケット買わずにコスキンまで行こうとしてた自分すごい。笑) レチーロのターミナルから夜行バスに乗る。 レチーロはブエノスアイレスから近郊都市への高速バスターミナルで、チリやペルー行きの国際バスもある。周辺は薄暗いので、夜は注意。このターミナル、乗り場が本当に不親切。首都であるブエノスアイレスの主要ターミナルとは思えないほど。 購入したチケットにはゲート25-35などと書かれていて、自分でバスを探さないとならず、危うく乗り損ねるところだった。 ターミナルには無料Wi-Fiも電源もないし、海外キャッシングできるATMもない。座るところも少なく、何より暗い!!ここで長い間バスを待つのは正直しんどい。 それに比べて到着地のコルドバのターミナルは凄くきれいで近代的、案内も十分だったには驚いた。 ブエノスアイレス-コルドバ間のバスは1日に複数の会社から何本も出ていて、行きはChevallier(1650アルゼンチンペソ)、帰りはEl Turista(1800アルゼンチンペソ)という会社を利用。 9時間の長旅なので、どちらもCama(レイト)を購入。 ワンドリンク、スナック、Wi-Fi、トイレ付き。ちなみにEl Turistaは少し高くなるが(といっても数百円程度)、車内食(写真)にフリードリンク、更にはブランケットがいい香りだし、椅子もほぼベッドのように倒れるので、爆睡できた。ブラジルの高速バスより快適! コルドバでの最大の目的はフェスティバルのチケットを買うこ

ブエノスアイレスで出会ったアルゼンチンタンゴとは

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ブエノスアイレスにて絶対にやりたいこと。 ・タンゴ発祥の地を訪ねる ・タンゴのオーケストラを生で聴く まずはタンゴ発祥の地といわれるボカ地区へ。 メトロの駅から離れているので、市バスを利用。こちらのバス、外国人には本当にわかりにくい。こんな時はGoogle mapを利用をする。おかげで間違えずにバスに乗ることができた。 バスはボカ地区の案内所の目の前に到着する。そこでブエノスアイレスの無料マップ(スペイン語/英語)をゲット。市内地図(観光地やお店の印着き)だけでなく、メトロやバスの経路図や乗り方も書いてあるので持っていると凄く便利。 カラフルでかわいらしい建物たち。 Caminito、やはり有名な観光地だけあって午前中に着いたのに既に人がいっぱい。もう少し静かな場所かと思っていたが、レストランの客引きがしつこかったり、大型バスが近くを通過したりと騒々しかった。一番印象に残ったのが路地裏から聴こえるバンドネオン…近づいてみたら、おじいさんが一人で演奏していた。とっても素敵!! ボカ地区も行けたし、あとはタンゴの生演奏を聴くだけ…。 せっかくなら地元の人が行くところに行ってみたいな~と思っていたら、さがすのに一苦労。観光客向けの高級タンゴショーはびっくりするぐらいでてくるのに。 そこでアルゼンチンに引っ越したばかりのブラジル人の友達を誘い(巻き込みw)、調査開始。やはり地元のことは地元の人に聞くのが良いと、まずはバー店員のお姉さんと常連さんたちに質問。教えてくれたお店はこちら。せっかくなのでリンクを張っておこう。 LA CATEDRAL CLUB La Viruta Tango Club CAFF - Club Atlético Fernández Fierro 結局、教えてもらったお店には目ぼしいイベントがなく、友達が毎週木曜日開催のミロンガのイベントをさがしてくれた。持つべきものは友。ありがたや。 Maldita Milonga   (メールで事前予約可能) Peru 571, San Telmo, Buenos Aires ※カード不可 イベントは4部構成で、ミロンガのダンスレッスン、オーケストラのショー、ペアのショー、バイリ(ダンスパーティー)という感じ。 入場料はレッスン込みでなんと驚

ブエノスアイレス到着!どこに泊まる?何をする?

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私の住むサンパウロからブエノスアイレスまでは飛行機で3時間。 今回はTrip.comという中国系のサイトで、最安だったエチオピア航空のチケットを購入。 しらないサイトで航空券を買うのは少し心配だったが、グアルーリョス空港のカウンターでチェックインをする時、パスポートだけで即発券された。 プリントしたeチケットは使わず…(もうeチケットすらいらないの?) エチオピア航空のサンパウロ-ブエノスアイレス便は、友達曰く、"ついでに運行してます"ぐらいの感じらしく、あまり重要視されていないそうで、けっこう格安で買えるんだとか。 空港はブエノスアイレス市内から離れているので、バスやタクシーを利用しなければならない。私はネットの情報で一番すすめられていた空港バス Tienda Leon で市内までいってみることに。 バスはレチーロというバスターミナル/メトロの駅近くに止まる。2ブロック程歩かなければならず、夜はあまり治安が良くない地域のようなので注意。 私は同じバスに乗っていた女の人達が声をかけてくれたので、一緒にレチーロまでいくことに。南米の女性は普段から自衛意識が高く、一人でいる女性に声をかける人が多い。 結局レチーロからタクシーでホステルに向かうことにするが、カードが使えないタクシーが殆どで一時間待つことに。 ブラジルは100円の商品でも、路面店でもカードが使えるほどのカード王国。でっきりアルゼンチンでもカードが使えるだろうと思っていたら痛い目にあった。事前に少しでもアルゼンチンペソを用意しておくべきだった。 今回は人生初のホステル泊まり。実は一度“バックパッカー”なるものをやってみたかったのだ。 タクシー乗車に1時間もかかり、この日のブエノスアイレスは稀にない猛暑で、水一つすら買えない私は一刻も早くベッドで休みたかった。 22:30、タクシーがホテルに到着するも、辺りは真っ暗。ネットで予約した際にみた写真とは程遠い。運転手が絶望する私を気の毒に思ったのか、ホステルのベルを鳴らしてくれた。中から懐中電灯をもった管理人がでてくる。 停電中だそうだ。 実はあまり驚かなかった。サンパウロもしょっちゅう停電するので、慣れている。むしろ、次の日の朝食が無料に提供されてありがたかった。 前半泊まったサン・テルモは下町のようなお洒落

アルゼンチンへ音楽さがしの旅

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2018年1月、初のアルゼンチン旅行。 音楽を求めて世界を旅する人への情報共有と、備忘録のためにレポートを書く。 レポート予告 アルゼンチンへ音楽さがしの旅 ブエノスアイレス到着!どこに泊まる?何をする? ブエノスアイレスで出会ったアルゼンチンタンゴとは  ブエノスアイレスからコルドバへ (予告)コスキンフェスティバル到着 -第8夜- (予告)コスキンフェスティバル最終日 -第9夜- (予告)アルゼンチン旅行まとめ アルゼンチンタンゴ=ピアソラではない 音楽が好きな人であれば、きっと一度は聞いたことであろうアストル・ピアソラ。バンドネオン奏者であり、あの有名なリベルタンゴの作曲者である。そして"アルゼンチンタンゴ"を世界的なものにした重要な人物である。私がピアソラを知ったのは、須川展也さん(サクソフォン奏者)のピアソラ作品を収録したアルバムを聴いたのがきっかけだった。そこからピアソラ本人のアルバムを聴き始め、すっかりファンになる。 (↑Astor Piazzolla - Michelangelo 70) たまたま、同じ学校で勉強しているアルゼンチン人の友達にその話をしたら、 「ブエノスアイレスではピアソラを支持していないタンゴ奏者もいるよ」 とかなり衝撃的な返答が返ってきた。 理由として、ピアソラはトラディショナルなタンゴをもっとソリスト的に発展させ、世界で有名になり、世界中の人々がアルゼンチンタンゴと言えばピアソラと思うようになってしまったからだそう。良い意味では、ピアソラのおかげで注目を浴びたものの、トラディショナルなタンゴを支持していた人からは面白くない出来事だったとか。 じゃあ、トラディショナルなタンゴって何? と思い、自分の目で確かめたくなった。 タンゴだけじゃない!アルゼンチンのフォルクローレ そしてもう一つのきっかけとなったのが、コルドバ州コスキンで開催される年に一度の国際フォルクローレフェスティバル。 2つの運命的な出来事により、これまで58回も開催されているにも関わらず、一度も耳にしたことがないこのフェスティバルを知ることになる。 1つ目の出来事は、一緒にカルテットを組んでいるギタリストのGabriel BertuolがChacareraと