楽器とは一生付き合っていくもの

今日はブラジル関係なく、楽器の話。
昨年末から毎日フルートを練習するようになった。
試しにインターネットで「フルートの吹き方」と検索をしたところ、驚くほどの情報が出てくる。

まずはフルートのアンブシュア。
検索でトップにでてきた日本人フルート奏者の記事は
「口を結んで、少し微笑むように」
後日、私の数人のフルート奏者の友達からもらったアドバイスは
「ため息をつくように」
ショーロ科のフルートの先生からもらったアドバイスは
「Peと発音するように」
とそれぞれ異なる表現。「微笑む」と「ため息」は正反対…

このように、アンブシュアは人それぞれ違ってあたりまえ。
人それぞれ唇や歯並びも違うし、やはりいろいろ試していくしかない。
私もサックスのレッスンをする時、ために混乱させてしまうことになるが、何種類もの表現方法を生徒さんに伝えるようにしている。結局は自分の力で自分に合った方法をみつけるしかない。

運指に関しても、ある程度吹ける様になってくると必ず疑問がでてくる。
私は昨年、サックスを吹く際の指の使い方を変えた。
実は音大時代、当時の先生に「左手の構え方が変だね」と指摘されていたが、具体的にどこが変で、どう直せばよいか指導されなかった。
自分でも何が"変"なのかわからず、そのまま続けてきたが、Frevo*を吹く時にその限界がやってきた。
今回は自分でありとあらゆる方法を試してみた。学校の先生や友達に質問、You tubeで見れる映像、ジャズ、クラシック、ポップス関係なく沢山のサックス奏者の指の使い方を見て比べてみた。
そこで発見したのが、"左手の人差し指をキーにどのように置くか"という事だった。

今まではキーに対して円を描くように人差し指を曲げていたが、曲げずに手首を少し手前にひいて人差し指がなるべくまっすぐになるようにした。
たったこれだけで見違えるように変わった。
たったこれだけ…と思ったが、たったこれだけのことに気づくのにとっても時間がかかった。もう楽器をやめた方がいいじゃないかとすら思うほど。
音大時代に先生が具体的に指導してくれなかったのが悪いのでなく、今まで自分に一番合った方法を自らみつける努力をしなかった自分が悪い。
(Beforeの状態で問題なく吹けている人もいますし、Afterが正解ではありません)

レッスンは受けるのも、するのも好き。
やはり経験者のアドバイスを貰うことは重要である。
ただ、それを鵜呑みにするのではなく、参考にしながら"自分でみつける"ことが大事なんだと、音楽大学を卒業してから気づいた。
楽器とは一生付き合っていくことになりそうだ。

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