2017/02/21

サンパウロにて音楽家として活動する


Boa noite! こんばんは
先日、久しぶりにサンパウロ市へ行きました。
タトゥイに引っ越す前にリベルダーデに通算半年間住んでいたので、お世話になった友人達やよく使っていたメトロや風景に懐かしさを感じます。
金曜日の昼と夜に、友人らと会うことができました。
久しぶりに日本語を話したのでノンストップ!笑 
いろんな話題で充実した時間を過ごしたのですが、友人らは音楽好きが多く、今回は沢山"サンパウロの音楽シーン"について話をしました。
いくつかここで紹介したいと思います^^


ジャンルにこだわらず演奏しよう

これはブラジルに来て強く実感していることの一つです。
まぁ、拘っていたら生きていけないというのもあるかもしれませんが^^;
例えば、私が最初に習ったショーロの先生はサンパウロのとある市立オーケストラのクラリネット奏者です。
「なんだ。クラシック系の人じゃん!」なんていう人はいません。
ショーロは大衆的な音楽であり、普段クラシックを吹いている人が吹くのは邪道だ!なんて、誰も思いません。
私が通う音楽学校も、近年はクラシック科とポピュラー科が別れつつあるそうですが、どちらも好きという人が沢山いますし、実際に両科で教鞭をとる先生もいます。ポピュラー科のトランペット講師でFunk como le gustaのメンバーであるCambeは学校のオーケストラの1stトランペット奏者でもあります。
学生でもクラシックを勉強しながら夜はポップスバンドで働いている人も沢山います。
私もブラジルにきた時は「ブラジル音楽しかやりたくない!」なんて思っていましたが、ジャズ、ポップス、演歌、クラシックからペルーやウルグアイの中南米音楽まで、今ではなんでも演奏するようになりました。もちろん、どの音楽にも敬意を持って。
ジャンルに拘りすぎるのは損だということを、周りが気づかせてくれたのです。
※上記写真はリベルダーデで開催された紅白歌合戦のステージより。凄い沢山のお客さんでしょう??ちゃんと審査員席もあるんですよ!演奏できて楽しかった!!

学歴よりも実力、実力よりも人間力!!

日本で音楽活動している時、「どこの音大出身ですか?」とか、「あぁ、クラシック吹きだったんですね~」なんて、初対面の人に聞かれることが多かった気がします。
その度に、相手の経歴を聞き返さないと失礼かな~なんて思うのがイヤでした。
毎年、何千人の音大卒業生がいる今、"音大卒業"というのは、物凄いメリットを発揮するものでもないと思います。実際、"音大卒業したらプロ"というものではないですし。。
ブラジルは音楽学校や音楽大学が少ないのもありますが、学歴をアピールをする人は本当に少ないです。最近は就職のために"大学卒業"に拘る人は多いそうですが、演奏で生きていく世界は「吹いたもん勝ち」という感じです。あと人柄ですね。
なので、"彗星のように現れた若者が、有名な音楽家に気に入られて成功する"なんてことも多いのでしょう。

誰とでも、常に同じ気持ちで演奏をしよう

先ほど書いたように、彗星のように現れた若者が有名な音楽家と演奏するとき、その若者って本当に度胸があるんです。これって、「自分を見てほしい!」というアピールが強いブラジル人の傾向もあるかもしれませんが、誰とどこで演奏する時もブレない!
セッションで13,14歳ぐらいの子が出てきて、堂々とバンドリン弾きまくる…なんてことはしょっちゅうです。
日本にいた頃、"ベテランの人と演奏する"とか"先生と同じステージに立つ"ことに変な緊張を感じ、余計なプレッシャーから自分が小さくなってしまうことがありました。
中には"意地悪なベテラン"もいますしね。そういう人は仕事だと割り切ってましたが、実際は演奏していても何も面白くない。(おっと、失礼。。笑)
私は音楽学校の奨学金のグループで先生と同じステージに2年間立ったのですが、「先生と学生」なんて、お客さんからしたら関係ないですよね。
それに"若手"、"中堅"、"ベテラン"などと、わけて呼び合う人も少ないです。
また一度も「学生だから」と先生から言われたことはありませんでした。
同じグループで演奏する以上、全員が同じ音楽家なのです。
よくメンバーでシュハスコしたり、飲みにいったりもしました。休憩も皆で一緒にとり、たわいもない会話を沢山している間に、変なプレッシャーを感じなくなりました。
これが一緒に音楽をする"仲間"なんだな~と思えました。

自分の地位は関係なし、他人を敬おう

ジャンル分けや、学歴重視という思考に似ているのですが、自分の音楽家としての地位のようなものに拘る人は今後サンパウロでやっていけないという話題になりました。これは日本でも同じことが言えると思いますが。。
例えば、お客さんが1人だろうが、100万人だろうが同じ気持ちで演奏(パフォーマンス内容ではなく、あくまでも気持ち)をすることは大切です。
私は最近スーパーマーケットの入り口で演奏していますが、それが恥ずかしいなんて思いません。喜んでくれる人がいて、実際に稼いでいるので、実はライブハウスで演奏するのと変わらないと思うのです。
ブラジルだけでなく世界で活動するような音楽家の人たちは本当に謙虚です。そして、自分のやっている音楽と方向が違う音楽をする人達の悪口を言ったりしません。
"ジャズ好きはクラシックが嫌い"や、その反対など。
誰とは書きませんが、天狗になっている有名音楽家は、ブラジル国内では人気が続かずに、共演者にも困っているようです。

何よりも信頼関係が一番

「ブラジル人のバンドって、めちゃくちゃ上手い人と、まぁまぁな人が一緒に演奏活動してたりするよね。」
という友人の一言から始まりました。そう言われてみれば確かに…!!
とにかく一緒に音楽をやっている人たちは、仲間としての絆が物凄く深いです。
音楽を仕事にしている人は沢山いますが、楽しく演奏をするというのが前提なのです。
これって音楽以外でも言えるブラジル人の傾向かもしれません。
音楽家として生きていくには、信頼関係と絆が一番大切のようです。
実際、"楽器は物凄く上手いのに誰にも呼ばれない"という人と、その反対の人を沢山知っています。
お金払えば一緒に演奏やレコーディングしてくれる人は幾らでもいますが、やっぱり音楽は会話。そこに違和感がある演奏はすぐにわかります。笑
信頼関係というのはすぐに築き上げられるものではないですが、築き上げられたものは本当に一生物とも言えるでしょう。


全員がこれらの通りという訳ではないですが、こういったことを見つめなおすことで、音楽本来のあり方を考えされられました。
いかに自分の頭が「○○しなければならない」「○○でなければならない」という必用のない概念に縛られていたのか実感しています^^;
いろいろ考え直せて良かった!!

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