アルゼンチンへ音楽さがしの旅

2018年1月、初のアルゼンチン旅行。
音楽を求めて世界を旅する人への情報共有と、備忘録のためにレポートを書く。

レポート予告



アルゼンチンタンゴ=ピアソラではない

音楽が好きな人であれば、きっと一度は聞いたことであろうアストル・ピアソラ。バンドネオン奏者であり、あの有名なリベルタンゴの作曲者である。そして"アルゼンチンタンゴ"を世界的なものにした重要な人物である。私がピアソラを知ったのは、須川展也さん(サクソフォン奏者)のピアソラ作品を収録したアルバムを聴いたのがきっかけだった。そこからピアソラ本人のアルバムを聴き始め、すっかりファンになる。
(↑Astor Piazzolla - Michelangelo 70)

たまたま、同じ学校で勉強しているアルゼンチン人の友達にその話をしたら、
「ブエノスアイレスではピアソラを支持していないタンゴ奏者もいるよ」
とかなり衝撃的な返答が返ってきた。
理由として、ピアソラはトラディショナルなタンゴをもっとソリスト的に発展させ、世界で有名になり、世界中の人々がアルゼンチンタンゴと言えばピアソラと思うようになってしまったからだそう。良い意味では、ピアソラのおかげで注目を浴びたものの、トラディショナルなタンゴを支持していた人からは面白くない出来事だったとか。
じゃあ、トラディショナルなタンゴって何?
と思い、自分の目で確かめたくなった。


タンゴだけじゃない!アルゼンチンのフォルクローレ

そしてもう一つのきっかけとなったのが、コルドバ州コスキンで開催される年に一度の国際フォルクローレフェスティバル。
2つの運命的な出来事により、これまで58回も開催されているにも関わらず、一度も耳にしたことがないこのフェスティバルを知ることになる。
1つ目の出来事は、一緒にカルテットを組んでいるギタリストのGabriel BertuolがChacareraというリズムの曲を作ったこと。
(↑Chaqueño Palavecino - hacarera del Olvido )

Chacareraはアルゼンチンのフォルクローレ。聴いたことがないリズム…実際は、よくアンドレ・マルケスが弾いているので耳にしたことはあるはずだが、トラディショナルなChacareraは聴いたことがなかった。
そして2つ目の出来事は先日のコンサートでFestejo、Landoというペルーの音楽を演奏したこと。これで一気にブラジル以外の南米への興味が沸いてしまったわけだ。ブラジルだけでも様々な音楽があるのに、南米に興味を持ち始めるとは、もう取り返しのつかない事になったしまった。
私の学校に沢山の留学生(みんなスペイン語圏)がいるおかげで、ブラジルだけでなく南米全体の音楽を知ることができるのは本当にありがたい。

ということで、貯金をはたいて勢いでアルゼンチンへ行ってしまった。
実はブラジル人でアルゼンチンに興味がある友達は少なく(しかもフォルクローレなら尚更
)、アルゼンチン人の友達二人も里帰りせずブラジルにいたので、今回の女一人旅、情報は殆ど現地、インターネットで収集。沢山の方のブログにお世話になったので、私のブログも誰かの役に立てることを祈りたい。

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