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ブラジル北東部マラニャン州の文化 “Tambor de crioula”

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ブラジル北東部にあるマラニャン州で発祥した音楽文化、“Tambor de crioula”のワークショップがソロカバにてありました。 ワークショップを行った団体はマラニャンで実際に覚え、サンパウロで活動しているそうで、今日がワークショッププロジェクトの初日。この後、各地を回るそうです。 Tambor de crioula とは? ルーツは奴隷として働かされていた黒人たちが仕事の合間の楽しみとして親しんだとされていて、男性はタンボール(木でできた太鼓)を叩き、女性が踊ります。 今日のブラジルでの知名度は高くないようですが、現在でも伝統を守り親しんでいる人達もいます。マラニャンではお祝い事や、お祭り(6月に大きなお祭りがあります)で数多くの団体が演奏と踊りを披露するようです。 タンボールは大中小と3種類あり、それぞれの役割を果たします。 2つのタンボールがグルーヴをキープし、1つのタンボールは即興的なソロをします。タンボールはスリムで頑丈な木でできていて、演奏前に焚き火で皮部分を炙ってチューニングをしていました。タンボールは皮部分を叩くだけでなく、胴体の部分をバチで叩くパートもあります。 大中小の3つのタンボール、リズムキープ役とソロ、という観点からウルグアイにあるカンドンベという音楽文化に近いものを感じます。(カンドンベのルーツも同じく黒人奴隷が始めた儀式です) ダンスはロングスカートを履くことが決まりです。1人ずつ即興的なダンスをするのですが、主に足でステップを踏んだり、回転します。回転する時にスカートが開くのがとても綺麗です。次の人と交代する時はお腹とお腹をポンと合わせます。 どんな風に演奏されるの? 歌い手の引導で皆で合唱した後に、タンボールの演奏が始まり、女性が1人ずつ踊っていくのですが、その間の歌は同じフレーズを繰り返す(歌い手→合唱、歌い手→合唱)、もしくは歌い手が即興的に冗談や質問と応答を歌ったりします。 歌詞はポルトガル語を使っていますが、多くの部分でポルトガル語ではない言葉も使われています。(彼ら独特の言葉だと思うのですが、質問し忘れたので、今度きいてみます!) 実際にこのビデオを撮っていたら“お嬢さん、ビデオとってるの?それなら日本に持って行ってね!”と歌われたので載せました。笑 リーダーからの補足で、“

【保存版】災害時に使えるポルトガル語

日本には沢山の日系ブラジル人が生活しており、中には日本に着いたばかりで日本語が全く話せない人もいるかと思います。 もしくは万が一、ブラジルにて災害に遭った際はポルトガル語で意思表示をする必要があります。 今日は災害時にブラジル人とコミュニケーションをとる際に使えるポルトガル語を紹介したいと思います。読みやすいようにカタカナ読みをつけました。

【レシピ】万能!簡単!さっぱり野菜のソース

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ブラジルの食卓にかかせないのがこれ! Molho de vinagete (モーリョ・ジ・ヴィナグレッチ) と呼ばれる野菜のソースです。 シュハスコと呼ばれるブラジルバーベキューの時には欠かせません。粗塩を効かせたお肉と、さっぱりした野菜のソースは愛称抜群!! バーベキューで活躍すること間違いなしです。シュハスコだけでなく、普段の食事でもよく食べられます。さっぱりした酢がベースとなっている野菜のソースは食欲がない夏の夜にもオススメですよ^^ 簡単ブラジル式 野菜ソース 【材料】 ・玉ねぎ(中) 1玉 ・トマト 1~2個 ・白ワインビネガー 大匙5 ・オリーブオイル 大匙2~3 ・塩 ・お好みでパセリやパクチーなど 1. 玉ねぎをみじん切りし、流水でよく洗い、水につけておきます 2. トマトをみじん切りにします 3. 玉ねぎの水気を切り、よく絞り、トマトと合わせます 4. 白ワインビネガーとオリーブオイルを加え、塩で味を調えて完成 5. お好みでパセリやパクチーを加えても美味しいですよ!(上記写真はパクチー入り) ポイント 玉ねぎの辛さをとる為に、みじん切りにしたらよく洗ってください。 作ってから少し置いておくと味が染みて更に美味しくなります! 白ワインビネガーの代わりにリンゴ酢を使っても良いです。 きゅうりやピーマンを使う場合もあります。 とある日のお昼。こんな感じで食べることもあります。 典型的なブラジルの家庭料理です。 ご飯、フェイジョン、ファロファ、コウベ(青汁の原料)、目玉焼き、そしてビナグレッチソース!全ての料理を混ぜながら食べるのがブラジル式です^^ 以上、万能で簡単な野菜ソースの作り方をご案内しました。

美人なブラジル人ってどんな人?

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美人大国ブラジル ブラジル人って本当にいろんな人がいるんですよ。 小麦色の肌に黒い瞳、そして美しいボディライン・・・という感じでサンバのダンサーを想像する人が多いかもしれません。

ブラジルでの音楽院生活、こんな一週間です

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ブラジル音楽を専門に学べる音楽院は、まさにブラジルにしかありません。 ブラジル全土に国立、連邦立、州立などの音楽学校は存在するのですが、中でもサンパウロにはTom Jobim音楽院(通称EMESP)や、イビラプエラ市立音楽院、米バークリーと提携している私立ソウザリマ大学、私立カンタレラ大学、州立サンパウロ大学や州立カンピーナス大学の音楽学科、そして私が通うサンパウロ州立タトゥイ音楽院(Conservatório de Tatuí )など有名な音楽学校が揃っています。 タトゥイ音楽院は 南米で一番大きく、歴史のある音楽学校と言われています。 そんなブラジルでの音楽院生活、どんな一週間を過ごしているのかレポートしたいと思います! 一週間のスケジュール ●月曜日  08:20~11:20 ビッグバンドのリハーサル  13:20~15:00 アレンジ(編曲)  20:00~21:40 アンサンブル ●火曜日  08:20~11:20 ビッグバンドのリハーサル  13:20~16:30 学生ビッグバンドのリハーサル  18:00~19:40 アンサンブル  (学校外)  マラカトゥ、カンドンベ、ホーダ・ジ・ショーロ ●水曜日  08:20~10:00 ビッグバンドのリハーサル  10:20~12:00 アンサンブル(ショーロ)  16:20~17:00 サックスの個人レッスン ●木曜日  13:20~15:00 ポピュラー和声  15:20~17:00 ポピュラー聴音 こんな感じの一週間です。 空いている時間はほとんど練習や勉強にあてています。 前期はポピュラーピアノとエスコーラ・ジ・サンバ、副科パーカッションの授業もありました。生徒は既にミュージシャンや他の仕事を持つ社会人が多いため、 必ず履修しなければいけないのは、専攻楽器、アンサンブルだけなのですが、卒業する為にはかなりの授業数があります。全部やらないといつまでたっても卒業できません。 私の場合、早く卒業したいのと、経験のためにコース外のショーロなど、たくさん履修しています。 金曜日の夜は、友達と集まってセッションをしたり、土日は隣町まで演奏しに行ったり、家の掃除をしたり、映画をみたり、散歩したり・・・。

ブラジルはサンパウロですき家の牛丼が食べられる!

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2010年、はじめてブラジルに行った際に一番感動したのは「ご飯が美味しい」こと。 それまで、アメリカにしか行ったことがなかったので、海外ご飯はいい印象がありませんでした。アメリカ飯、ごめん…。 ブラジルのご飯は本当に美味しい!! もう一度言います。ブラジルのご飯は本当に美味しいです。よく、「あのバーベキューみたいな肉ばっかり食べてるの?」と聞かれますが、そんな事ありません。 ブラジルは食材が豊富。 食料自給率ほぼ100%の国です。 (ソース: ブラジルの貿易統計 )そこに各地からの移民のアイディアが混ざり合い幅広い食文化を生み出したのです。

青空市場“Feira”でお得に食材ゲット!

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私が住んでいるサンパウロに限らず、ブラジルの各地で、 feira(フェイラ)と呼ばれる青空市場が開催されます。 各地からトラックがやってきて、車道を一時的に封鎖し、お店を開きます。 曜日は場所によって異なり、私が以前住んでいたリベルダージのゲストハウスから一番近いfeiraは毎週水曜日の午前中でした。早く行ったほうが新鮮な食材を買うことができます。ただし、終わり際は叩き売りをしている事が多いので、時には思いがけないお買い得商品もあったりしますよ!さて、どんなものが買えるのでしょう??

Alan Palmaへ感謝の気持ちをこめて

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Com a boca no trombone / Big Band do Conservatório de Tatuí Homenagem Postuma a Alan Palma 2016/05/03 ライヴ録音 Alan Palma クラシックもポピュラーも器用に吹きこなすトロンボーン奏者であり、私の学校の先生でもあったAlan Palma氏が2016年3月25日の朝、交通事故により38歳という若さで天国へ旅立ちました。それは聖金曜日の朝の突然の悲しい知らせでした。 Alanはサンパウロを中心に活動、ミュージシャンだけでなく学校の生徒からも絶大な信頼と人気がありました。