サンパウロで歯科治療!驚愕のお値段!


ついにブラジルで歯医者さんのお世話になった。
すっかりキレイになった歯をみて、毎日ニヤニヤしている。
今回お世話になったのは、友人に紹介してもらった日系のR先生。日本語も話せる。
歯科医院なのに外には何の看板もなく、もう一人の先生と一軒屋をシェアして治療を行っている。(言っておくが、決して闇ではない!!)
今はなんでもGoogleで検索できる時代だが、歯医者さんはネットさがしたくない。
日本と同じように、親族や友達のネットワークを使って「いい歯医者さんしらない?」なんて探す人が多い。結果、腕のいい先生は宣伝をしなくても患者さんが集まる。

中へ入ると、無人の受付。カルテもなければ保険証やらなんやら…と、受付作業が一切ない。とにかく即診察室。完全予約制のため、時間通りに着けばすぐに診察室に通される。
診察室には診察台が一台のみで、歯科助手もいない。
診察台に座ると1本のチューブの両側先端にクリップがついたものを首からかけられ、そのクリップに広げた紙ナプキンを挟んで即席エプロンが完成。
その他に一枚、紙ナプキンが渡される。何に使うか質問すると、「手に持っててください」とのこと。
いったい何だろう?
カウンセリングの後に治療が始まり、すぐにその手に持たされた紙ナプキンの意味がわかる。助手なしでワイルドに治療するので、機器の先から顔や口の周りに飛び散る水を自分で拭かなければならないのだ。
しつこいようだが助手がいないので、治療中に口にたまる水分(唾)を吸ってくれる機械はほぼ放置。頻繁に口をすすがなければならない。
その際、日本の場合は診察台の左側にコップとお水が自動にでる機械(スピットンと言うらしい)があるが、こちらでは先生に口の中に水を入れられて、それをスピットンに吐く。
診察台は自動ではないので、腹筋が鍛えられる。
先生はもちろんだが、患者もなかなか忙しい。

最後に歯科治療したのは日本。
しかも10歳の頃で、そのせいか先生は無口に治療をしていたと記憶がある。座って終わるまで何が繰り広げられているかわからないような…。
今回は大人になってからの初めての治療でもあり、先生は何かするごとに説明してくれた。先生が気を使って日本語で全部説明してくれたのに、なぜか私がポルトガル語で返すというわけわからない感じで、コントのようだった。

今回、小さな虫歯治療と、歯の端にできてしまった色素沈着をとってもらう。
どうやら、色素沈着は歯を治療したあとの詰め物(コンポジットレジン)がコーヒーや赤ワインによって変色していたそうで、やすりを歯の間に入れられてガリガリと…あまりの勢いに歯が取れるんじゃないかとひやひやしたが、おかげで全部とれて真っ白に。
いやぁ…正直かなり怖かった。

先生曰く、日本の歯科治療のための機器はブラジルに比べたら相当発達しているそう。
日本とドイツの機器が人気だが、ブラジルではアメリカの機器も使うことが多いとか。(値段的なものかな?)機器が良いと、治療も楽に済むところもあるとか。
とは言っても、ブラジルにはいい歯医者さんが多く、わざわざブラジルで歯を完全治療して帰る外国人がいるという噂も聞いたことがある。

気になる治療費。
別の歯科医院で初診・治療でR$400だったという話を聞いていたので、かなり多めに持っていったのだが…なんとR$150!!日本円に換算すると5250円。(保険なしでこの値段)
安すぎる…。これならもっと早く行けばよかった…。
私は両親に歯科矯正させてもらったので、絶対に自分の歯を失うわけにはいかないのである!!

ブラジルは歯を大切にする人がとても多い。
デンタルフロスをかけてから歯磨きをし、更にデンタルリンスをする。
特にデンタルフロスは定着していて、持ち歩いている人も多いし、高級レストランだとトイレに備え付けてあったりする。
また、歯並びを気にする人も多いので、歯科矯正は全く珍しくない。私は子供の頃に矯正したので、学校でからかわれたし、その頃の写真は恥ずかしくて口を閉じている。
でも今思えば本当に矯正して良かった。ブラジルの歯科矯正は蛍光ピンクや黄緑のワイヤーを使ったりと、ファッションの一環のように捕らえている人も多い。もはやひとつのステータス。

ちなみにブラジルでの歯科矯正の値段は日本よりも良心的で、歯科大学の学生などが実習として無料で行ってくれることもある。
ブラジル人の素敵な笑顔の秘訣は白い歯にも隠されているのだな…なんて思いつつ、死ぬまで自分の歯でいられるように頑張ろうと誓ったのだった。

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