ブラジル音楽修行記 その1
Boa tarde! こんばんは
早いもので、来月でブラジルへ来て3年となります。
ブラジル音楽にどっぷりはまり出したのが2010年、とにかくブラジル音楽をもっとしりたいという熱意からサンパウロへ引越ししてしまいました。
「もう3年」と考えるべきなのか「まだ3年」と考えるべきなのか。
自分が生まれ育った土地以外の文化を勉強するには、濃度はともかく3年は短い時間かと思います。
とにかくブラジルは広いんです。
土地もですが、全てにおいて自分の想像を超えていました。
サンパウロへ引っ越す前、「2年経ったら自分のオリジナルアルバムをレコーディングをしよう」と思っていましたが、いろいろありすぎてまだアイディアがまとまらないのです。
まだボサノヴァコンピレーションのCD1枚しか持っていなかった頃、西荻窪にあるAparecidaというブラジルコミュニティに顔を出しました。店内はボサノヴァがかかっているのだろうと思ったら、最新のブラジルポップスをかけるDJに、見た事も聞いた事もないサトウキビの蒸留酒、謎の黒い豆の煮込み料理。。実はかなりショックでした。
店主のWillieさんにいろいろおすすめの音楽を教えてもらい、その時点でブラジル音楽は自分の想像をはるかに超えているとは感じていたのですが、サンパウロに着いて更にショックを受けたのでした。少し紹介してみます。
まず"今日ボサノヴァはブラジルの演歌だ"説。
ブラジルのカフェにはほとんどBGM音楽がありません。どこのカフェでもボサノヴァがかかっている日本と比べたら、この説はあながち間違いでもないような気がしますが。
そして"週末には道端でサンバやパゴーヂが聴ける"説。
これは私がサンパウロに着いて一番ショックなことでした。最初の宿泊先リベルダーデでは少なくとも一度も聴いた事がありません。週末になるとサンバが聴こえる…というのは本当に一部の地区や通りだけなのです。今日、週末になると必ず聴けるのはサンバではありません。セルタネージョ(最新ポップの方)です!!
最後に、音楽とは関係ありませんが"灼熱の国ブラジル"説。
私はまんまと騙されました。笑
日本のブラジルファンやブラジル渡航者が語る多くの情報は人気の観光地であり、カーニヴァルでも有名なリオ・デ・ジャネイロ中心になっています。中にはリオしか行ったことないのに「ブラジルは…」と語る人も。
ブラジル南部は雪も降りますし、私の住むタトゥイ市の冬は最低6~8℃まで冷え込みます。なので、冬にサンパウロ滞在される方にはダウンとセーターを持参するように言っています。
インターネットが普及する時代になっても、これまでに作られたイメージや一部の情報を流し続ける人たちの影響って強いんです。
例えば、ブラジル人の友達は「日本人はみんなアニメ観てるんだよね?」「日本って纏足してたんでしょ?」と平気で言ってきます。
そうなると、リアルなブラジルを伝えていくのが私の使命かと思うのですが、"ブラジルは知れば知れるほどわからなくなる"というぬかるみにハマってしまったのが現状です。笑
特にかっこいいブログが書けるわけではないのですが、これまで自分がどんな風にブラジル音楽修行をしてきたかをまとめたいと思います。
引き続き、私の日常生活や音楽の記事も更新していきますので、リアルなブラジルの現状の一部として知っていただければいいなと思っています。
その2に続く