サンバの花道
各地で開催されるカルナヴァルですが、中でも審査が入り、優勝を競い合うリオデジャネイロとサンパウロのカルナヴァルは毎年さまざまなドラマが生まれているようです。
リオのカルナヴァルがコンテスト形式になったのは1932年、大手新聞社が開催したとされています。
1935年には政府がエスコーラに対して圧力をかけていたのを止め、活動を正式にみとめられるようになります。(それまでは黒人が中心となって行っていたアフロ・ブラジル文化は抑制されていたのです)更には上位エスコーラには賞金が与えられるようになりました。
広い通りへ場所を移し、拡大化したカルナヴァルは交通事情や費用の問題があり、1984年に完成した会場“Passarela do Samba”(サンバの花道)へ場所を移すことになりました。
設計をしたのは、ブラジルが誇る建築家オスカー・ニーマイヤーで、収容人数はなんと8万人!
場所はRua Marquês de Sapucaí - Santo Cristoにあり、ブラジルでは通称Sambódromo(サンボドロモ)と呼ばれていますので以後、サンボドロモと書きます。
サンボドロモをストリートビューでみる! → こちら
普段はちょっと寂しくみえる? |
でもカルナヴァルの日は凄いことに!! |
でも、普段は貸し衣装を着て写真撮影ができたり、近くでサンバ教室があるみたいです。
会場に入るためには入場料がかかります。
もちろん場所と日にちによって金額が異なります。
カルナヴァルは金曜の夜から火曜の朝にかけて行われるのですが、リオの場合は金曜、土曜がAグループ(Grope de Acesso)、日曜と月曜がスペシャルグループ(Grope especial)です。
スペシャルグループというのは上位12位までのエスコーラが出演(1日につき6エスコーラ)します。
毎年、スペシャルグループの下位1エスコーラと、Aグループの優勝エスコーラが入れ替わる仕組みです。もちろんチケットの値段はスペシャルグループの方が高いです。
席別の詳しい金額を書こうとリオのサイトを調べたところ、「売り切れ」表示でわからなかったので、また追って更新します。入り口に近い方が安いです。またSetor1~12まではArquibancada(スタンド席)と呼ばれるコンクリートの階段です。自由席なので熾烈な席取り争いが繰り広げられることも!?
Frisas(アリーナ)は目の前でパレードを見ることができます。ダンサーさんの写真を撮るにはいい席ですが、何せ山車が大きいので、山車を見上げる感じになってしまいます。Arquibancadaは望遠カメラでやっと顔の表情が撮れる感じですが、山車の全体をみたり、パレード全体の色使いをみるにはオススメの席です。これは好みですね。値段はFrisasの方が高いです。
VIP席はスポンサーや企業、関係者に配っている席です。(購入できるかは不明)
クリックすると拡大できます |
チケットの入手方法というのがけっこう厄介で、オンライン購入しても引き換えしにいかなくてならなかったり、ブラジルのCPF(CPFについてはこちらの記事をどうぞ)が必要だったり、クレジットカードが限られていたり、とにかくブラジルのサイトはわかりづらい!!
オンラインではなく会場で買うこともできますが、凄く並ぶそうです。
ブラジルの人達は、比較的並ぶことに対して寛大だと思いますが、そんな人たちを狙ってダフ屋もウロウロしています。笑 もちろん上乗せした金額ですし、あまりいい席ではないようです。更には購入したチケットが偽者だったということもあるようなので、ダフ屋からの購入はおすすめしません。心配な方は手数料はかかりますが、旅行代理店が一番よいかと思います。
今回、友人にチケットを用意してもらったので、詳しくわかったらまた追記したいと思います。
サンパウロにもサンボドロモがあり、場所はPortuguesa-tietê駅が最寄です。
歩くと30分ぐらいかかるので、バスで移動します。
作りはリオのサンボドロモに似ていますが、大きさ的にはリオの方が大きいです。