【実録レポート】リオのカーニヴァル2日目
リオのカーナヴァル2日目はSetor5から見ることに。
Setor3よりもゴールに近いですが、ここも地元民が多い席であります。
かなり疲れていたので、カーニヴァルが始まってから宿をでることに。雨は降っていませんでしたが、少しスタート時間が押していたようで、ちょうど2番手のPortelaが始まる時に到着。
Portelaのパフォーマンスはさずが!! |
Portelaも伝統ある人気チームで熱狂的なファンが多いことで知られています。
会場は早くも盛り上がっていましたが、なんとパレードが始まる前にパラシュート部隊によるパフォーマンス!
これで更に盛り上がり、まだ始まってもいないのに「Portelaがチャンピョンだ~!!」なんて叫ぶおじさんも。。笑
そんなPortelaのテーマは“リオ450周年”で、エンヘード(テーマ曲)もバテリアも良かったです。もちろんPaulinho da Violaも出演していました。とにかく会場の盛り上がりが凄かった~!Portelaが終わったら帰っちゃう人もいました。まだ2番目なのに。。
Beijaのバンデリーニャ(旗)は大・中・小と3種類。お金かかってます。 |
次に登場したのがBeija-Florです。
ゴッテゴテの山車と衣装と噂を聞いていましたが、驚くほどではなかったです。テーマは“南アフリカのギニア”でした。
Comissão de frente(先頭でテーマを表現する重要な集団)が過ぎたあと、先導ミスなのか10分以上ずーっと同じアーラ(集団)がSetor5の前にいて、これには観客も飽きてしまった様子。Portelaで盛り上がりすぎたのか、エンヘードを歌う人も殆どおらず、配られた豪華なバンデリーニャ(エスコーラの小さな旗)もどんどん床に落とされてゆく。。こういうとき、地元の人が多い席だと、ブラジル人のわかりやすい態度をみることができます。この状況を見ていたので正直、Beijaが優勝するとは思わなかったです。Beijaファンの方、ごめんなさい!
Ilhaの最初の山車 |
次に出てきたUnião da Ilhaのテーマは“美”とシンプル。
ブラジル人の美意識は世界的にも非常に高いと思います。その分ナルシスト度も高いですが。それと、今まで見たMusa(山車の前で踊るダンサー)はテレビカメラを意識しすぎなのか、カメラにばっかり向かって踊る人が多いなぁと思っていましたが、União da IlhaのMusaはそんな感じがしなかったので好感がもてました。エンヘードもメロディが1番気に入ったけど本番ちょっとテンポが早かったかな。。そういえば今では超ポピュラーになったエンヘード「É hoje」って、Ilhaの1982年の曲でしたね!
全体的にファンタジーっぽいというか、ディズニーっぽい感じが好き嫌い分かれそうです。私は一番気に入ったので、3位以内に入るかもなんて思っていましたが、審査員からは評価が低く、まさかの9位でした。とても残念!
アフリカモチーフって、だいたいこうなるよね。 |
次はImperatriz、テーマは南アフリカの元大統領Nelson Mandelaなどこちらもアフリカ絡み。もちろんNelson Mandelaの山車も登場しました。今回、Viradouro,Beija-flor,Imperatrizの3チームがアフリカをテーマにしています。
ちょっと理由はわからないのですが、ジーコがImperatrizの山車に乗っていたそうです。これまでBeijaで出ていたようなのに。。
そういえばサンパウロのカーナヴァルでもジーコ観たっけ。友人は関係者ブースでジーコに会って嬉しくて気絶するかと思ったそうです。笑
スイスといえばスケート?アルプスですかね。 |
最後に登場したのは昨年の優勝エスコーラUnidos da Tijucaです。
テーマはなんとスイス!!正しくはClóvis Bornayというカルナヴァレスコがテーマなんですが。彼のお父さんがスイス人だそうです。山車にスケートリンクが登場、これには会場も沸いていました。あとはスイスと言えば、チョコレートや時計、もちろんスイス国旗モチーフの衣装も登場。昨年の優勝チームだけあって、お金かかっている感じはわかりました。
特にComissão de frenteは素晴らしかったです。あれはもう一度観たい!
動画があったら後日追記したいと思います。
リオの結果はこちら。
詳しい得点はこちらで見れます。
カーニヴァルとお金の噂
2日間観戦して、どこのチームも素晴らしかったですが、やはりカーニヴァル優勝のためには資金が必要なのだなぁと思ってしまいました。上位常連チームは山車やComissão de frenteが豪華です。。2部からあがってきたチームとはかなり差があります。でもこれはカーニヴァルを初めてみた素人の私の意見ですから、どう感じているかはそれぞれですね。エスコーラは毎年カルナヴァレスコ(監督)やスタッフの解雇や移動があり、けっこうなお金が動いているそう。更には順位付けには黒い噂も流れていたりします。。
優勝はもちろん嬉しいことですが、出場者はエスコーラのプライドのために半年、いや1年、もはや人生をかけているわけです。これはサンバを愛し、エスコーラを愛していないとできないことでしょう。コンテスト形式のカーニヴァルは毎年多くの観光客を世界中から集め、今ではリオの大切な観光資源の一つですが、カーニヴァルの本来の意味を辿ってみると、ただ騒ぐだけのお祭りじゃないということがわかります。
観るだけじゃないカーニヴァルの楽しみ
エンヘードやテーマ内容が書かれたパンフレットが配られます。もちろんポルトガル語。 |
できることなら、カーニヴァルを観戦する前にエンヘードを覚えるぐらいの気持ちがあると良かったと思いました。もちろん、意味もわかった上でです。
パレードは観てるだけでも充分楽しめますが、やはりブラジルの文化や歴史的な背景も含めて知ることで、何倍も楽しむことができるでしょう。それだけ、奥が深いと言うことです。今回は各エスコーラのエンヘードを数回ずつ聴いて、カーニヴァルの歴史を勉強するぐらいで観戦に望みましたが、次に機会があるなら、ちゃんとエンヘードの内容やシノウプス(台本)まで理解して見に行ってみたいと思いました。
全エスコーラ終了後。ゴミだらけです。笑 |
観戦後、あっさりと宿に戻り爆睡。
心配していた治安も、そこまで悪い感じはしませんでした。
次のブログでカーニヴァルを楽しむ方法をまとめてみたいと思います!!