どこかで聞こえる「ありがとう」


タトゥイに引越ししてからも、サンパウロに住んでいた頃と同じように、一番近い青空市(feira、以下フェイラと書く)は水曜日に開催されます。

サンパウロのフェイラは14:00頃までやっていて、閉店間際は叩き売りがあったり。
露店のパウテウをお昼ご飯するために、11:30頃行くのが毎週恒例行事だったので、その頃行ってみたら、バナナ屋以外全て閉店作業中だった。どうやらここのフェイラは閉まるのが早いようです・・・。


その教訓を元に、今日は少し早めに行ってみました。
最近、朝ごはんはもっぱらバナナジュースなので、着いてすぐにバナナを購入。
そして隣のパウテウ屋へ。
サンパウロよりR$1安いR$3で、定番のCarne e queijo(挽肉とチーズ)を食べようと注文すると、男の子の店員が「Arigatou!!!」「Obrigado é Arigatou」「Sayonara」と、カタコト日本語をお客さんに教えていたのです。
その店員の男の子が振り返り、私の顔を見て目を丸くしました。
日本語を教えているしているときに、ホンマもんの日本人が現れたからびっくりしたのでしょう。

でも、こっちの人は顔で「日本人」とか「アメリカ人」とか判断しません。
なぜならばブラジルは移民大国。
顔つきも肌の色も髪の色も目の色も、どんな人だってブラジル国籍がある人はブラジル人です。実際、沢山の日系人がいるブラジルでは、私も一見ブラジル人。
何度も通行人に道を尋ねられたことがありますから。(日本ならば、わざわざ外国人に道を尋ねないだろう。。)
タトゥイにも少なからず日系人がいるようだし、いつものように日系人だと思われたようで、ポルトガル語で話しかけられたため、ポルトガル語で返しました。
でもせっかくなので「Sou Japonesa(私は日本人です)」とも言いました。
すると、一斉に盛り上がり。
「なんでここに住んでるんだ?」とか、「家族は?」「独身か?」「歳は?」「どこでポルトガル語勉強したんだ?」とか質問攻め。
そして必ず聞かれる「ここは気に入ったか?」
私の受け答えが超カタコトなポルトガル語だったので、ホンマもんの日本人だとわかったでしょう。。

全ての質問答え終わると、カタコト日本語を話す店員がカタコト日本語で自己紹介をしてくれました。名前を聞かれたので答えたら、何故か彼はびっくりした。
なんと、「お兄ちゃんからあなたの事聞いてるよ!」と。。
一瞬なんのことかわからなかったが、話してみると、この店員の男の子は私の学校の友達の弟だったのです。
その友達というのは、学校で一緒に授業を受けていて、「日本が好きで、日本語を覚えてるんだー。」と話しかけてきてくれて、仲良くなった男の子。
そのあと、屋台のボスが「今度うち遊びにおいでよ!」と声をかけてくれました。
どうやら旦那さんが日系人で、焼きそば屋を営んでいるらしい。ホントかい。。

そんな事を話している間にパステウはすっかり冷めてしまいましたが、このパステウのおかげで新たな出会いがありました。

それにしても、小さな街でこんなにも日本語を聞くとは。
ブラジルと日本の不思議な縁を改めて感じながら、玉ねぎを買うをすっかり忘れて帰宅。



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