Provetaに弟子入りしたい!
私が初めてブラジルへ行ったのが2010年。
その頃は楽器店のインストラクターをしながら、ブラジル音楽の情報収集に夢中でした。
そんな時、リオで活躍中のショーロフルート奏者、熊本尚美さんがきっかけで出会った1枚のCDがこちら。
公式サイトで視聴できます http://www.brasileirosaxofone.com/
正直、日本にある表面的なブラジル音楽の情報はBossa Novaが殆ど。
当時ブラジル仲間もいなかった自分にとって、ネットがお友達だったから、“ブラジルのサックス”と書かれた Nailor ProvetaのCD、そして素晴らしい演奏に出会ったことは、大きな衝撃でした。
特に「Saxofone,por que choras?」(現在、私のおハコとなっている曲)が好きで、Provetaが吹いているとおりに耳コピしてみたり。
それからと言うもの、Provetaは私のアイドル。
【ブラジルに行ったら、絶対この人に弟子入りしたい。】
と、そんな事を夢見ていたが、なんだかバタバタしてる間に2度目のブラジル出発が近づいてきました。
「あ~。もう、彼が住んでるサンパウロ行ってなんとかしよう!!」
それだけ考えて出発。幸いにも、着いてすぐにProvetaのショーがあったので行くことにしました。この日のゲストはRosa Passosというベテランの女性歌手。
WillieさんからProvetaの連絡先を教えてもらえたので、
「明日ショーが終わったらあなたに会いたい」と、勇気を出してメール。慣れないポルトガル語で文章を考えるの1時間ぐらいかかりました。
Provetaは今、ブラジルで最も多忙なクラリネット/サックス奏者と言われているので、メールは返ってこないだろう…と半分諦めていたのですが、得体の知れないジャポネーザ(日本人)からのメールにとても丁寧な返事をくれたのです。なんて素敵な人・・・。
ショーがあるTom Jazzへ、同じ時期にブラジル滞在をしていた友人カップルと向かいました。彼女はRosa Pasaosの大ファンで、Rosaのために飛行機の予定を変更した程。私も彼女も興奮気味で、3人ともブラジルに着いたばかりだったし、異様なハイテンション。
Tom Jazzは日本のBlue Note的なお店に値する高級ライブレストラン。
高級の象徴?なのか、冷房がフル稼働しており、ホットサンドイッチも、直ぐにカチカチに冷めてしまうほど。。
ステージに背を向ける席に座っていた私に「椅子を回転させた方が良く見えるわよ!」
と、後ろのブラジレイラが教えてくれた。私は「Obrigada. (ありがとう)」しか言えなかったけど、初めて見知らぬブラジル人に話しかけられて嬉しかったのを覚えています。
(実はこの女性とは、のちに別のショーで再会し、友達になるのだった。)
Rosaも最高だったし、Provetaの音を生で聴けて、鳥肌が止まらない。
追い打ちをかけるように会場が北極並みに寒くてもう半泣き状態でした。
ショーが終わり、Rosaが出てきました。
私達が日本からやってきたことにRosaは大喜び。快く写真撮影やサインに応じてくれるどころか、かなり長い時間一緒に話してくれました。
が、ポルトガル語が全くわからず。。
それもあってか、ポルトガル語も殆ど喋れないのにProvataにいきなり弟子入りさせてくれなんて、私はどんだけ図々しいんだろう…と急に気持が冷めてしまいました。
でも、ショーの後に会いたいとメールしてしまったし、挨拶だけすることに。
日本から持って来た和柄のお土産と、調べておいたポルトガル語が書かれたメモ帳を持って、Provetaへ近づくが、さすがは人気者。。
人に囲まれまくってるし、本人も話が大好きだから、全然終わる気配がない。図々しく入り込まないと夜が明けそうです。(これ、Provetaに限らず、ブラジルあるある。)
だいぶ待ちました。
やっと最後のおばちゃんが3回目のAbraço(抱擁)して去っていきました。
誰もいなくなってから、Provetaは平たい顔族の私に気づいてくれ、「Aika?」と尋ねてくれたのです。
実は緊張しすぎて最初に何を話したか覚えていません。。
とりあえず私は「Sim(はい)」と「Obrigada」しか言ってなかったでしょう。
落ち着いてからメモ帳を見て、熊本尚美さんからの伝言を伝えたり、今日のショーが素晴らしかったこと、ProvetaのCDを持っていることを伝えました。。
もう話すネタは弟子入りしか残ってない。。
するとProvetaは私に「マウスピースは何を使ってるか?」と尋ねてきました。
そんな事聞かれると思ってなかったので、自分のマウスピースの型番をすっかりど忘れして、なんとなく答えてしまいました。
結局、弟子入りの話は切り出せず写真も撮らず、お礼を言ってその場を去ったのがProvetaと最初に出会えた夜のことです。
帰り際、少し肩を落とす私に、友人たちは諦めないようにと言ってくれました。
その頃は楽器店のインストラクターをしながら、ブラジル音楽の情報収集に夢中でした。
そんな時、リオで活躍中のショーロフルート奏者、熊本尚美さんがきっかけで出会った1枚のCDがこちら。
Brasileiro Saxofone |
正直、日本にある表面的なブラジル音楽の情報はBossa Novaが殆ど。
当時ブラジル仲間もいなかった自分にとって、ネットがお友達だったから、“ブラジルのサックス”と書かれた Nailor ProvetaのCD、そして素晴らしい演奏に出会ったことは、大きな衝撃でした。
特に「Saxofone,por que choras?」(現在、私のおハコとなっている曲)が好きで、Provetaが吹いているとおりに耳コピしてみたり。
Brasileiro Saxofoneをリリースした頃のProveta |
【ブラジルに行ったら、絶対この人に弟子入りしたい。】
と、そんな事を夢見ていたが、なんだかバタバタしてる間に2度目のブラジル出発が近づいてきました。
「あ~。もう、彼が住んでるサンパウロ行ってなんとかしよう!!」
それだけ考えて出発。幸いにも、着いてすぐにProvetaのショーがあったので行くことにしました。この日のゲストはRosa Passosというベテランの女性歌手。
WillieさんからProvetaの連絡先を教えてもらえたので、
「明日ショーが終わったらあなたに会いたい」と、勇気を出してメール。慣れないポルトガル語で文章を考えるの1時間ぐらいかかりました。
Provetaは今、ブラジルで最も多忙なクラリネット/サックス奏者と言われているので、メールは返ってこないだろう…と半分諦めていたのですが、得体の知れないジャポネーザ(日本人)からのメールにとても丁寧な返事をくれたのです。なんて素敵な人・・・。
Tom Jazzの入口 |
Tom Jazzは日本のBlue Note的なお店に値する高級ライブレストラン。
高級の象徴?なのか、冷房がフル稼働しており、ホットサンドイッチも、直ぐにカチカチに冷めてしまうほど。。
ステージに背を向ける席に座っていた私に「椅子を回転させた方が良く見えるわよ!」
と、後ろのブラジレイラが教えてくれた。私は「Obrigada. (ありがとう)」しか言えなかったけど、初めて見知らぬブラジル人に話しかけられて嬉しかったのを覚えています。
(実はこの女性とは、のちに別のショーで再会し、友達になるのだった。)
Rosaも最高だったし、Provetaの音を生で聴けて、鳥肌が止まらない。
追い打ちをかけるように会場が北極並みに寒くてもう半泣き状態でした。
Rosa Passosと共に |
私達が日本からやってきたことにRosaは大喜び。快く写真撮影やサインに応じてくれるどころか、かなり長い時間一緒に話してくれました。
が、ポルトガル語が全くわからず。。
それもあってか、ポルトガル語も殆ど喋れないのにProvataにいきなり弟子入りさせてくれなんて、私はどんだけ図々しいんだろう…と急に気持が冷めてしまいました。
でも、ショーの後に会いたいとメールしてしまったし、挨拶だけすることに。
日本から持って来た和柄のお土産と、調べておいたポルトガル語が書かれたメモ帳を持って、Provetaへ近づくが、さすがは人気者。。
人に囲まれまくってるし、本人も話が大好きだから、全然終わる気配がない。図々しく入り込まないと夜が明けそうです。(これ、Provetaに限らず、ブラジルあるある。)
だいぶ待ちました。
やっと最後のおばちゃんが3回目のAbraço(抱擁)して去っていきました。
誰もいなくなってから、Provetaは平たい顔族の私に気づいてくれ、「Aika?」と尋ねてくれたのです。
実は緊張しすぎて最初に何を話したか覚えていません。。
とりあえず私は「Sim(はい)」と「Obrigada」しか言ってなかったでしょう。
落ち着いてからメモ帳を見て、熊本尚美さんからの伝言を伝えたり、今日のショーが素晴らしかったこと、ProvetaのCDを持っていることを伝えました。。
もう話すネタは弟子入りしか残ってない。。
するとProvetaは私に「マウスピースは何を使ってるか?」と尋ねてきました。
そんな事聞かれると思ってなかったので、自分のマウスピースの型番をすっかりど忘れして、なんとなく答えてしまいました。
結局、弟子入りの話は切り出せず写真も撮らず、お礼を言ってその場を去ったのがProvetaと最初に出会えた夜のことです。
Tom Jazzの壁に飾られたProvetaの写真 |
また会いに行こうと心に誓いながら宿泊先であるリベルダーデへ戻ったのでした。