2016/11/03

【コード分析】イパネマの娘〜後半〜

Boa tarde! こんにちは
前回、イパネマの娘についてアナリーゼをアップした所、好評だったのでこれからも続けていきたいと思います^_^
コードの事ならピアニストやギタリストの助言が欲しい…という事で今回はギタリストのルイス(愛称:ルガ)と対話方式で進めていきたいと思います。
注意・ルガは日本語が話せませんのでポルトガル語での対話を日本語に訳して掲載します。笑

あいか: イパネマの娘、AメロはsubⅤやsubⅡmなどを使ってハーモニーが豊かになるようにリハモナイズされてたけど、BメロはいきなりF#maj7 から始まって、これまでのFメジャーとは関係ないところにいるような感じなんだけど。。

ルガ: その通り。じゃあ、F#maj7の機能はなんだろう。そんな時は何が起こっているのか、メロディから分析してみよう!

ルガ: メロディはmaj7から始まり、コードの音と経過音を繋ぎながら9th,3rdに収まるフレーズだね。

あいか: その次のフレーズも同じような動きをしてる。でもフレーズの始まりのコードはマイナーセブンスだけど。。

ルガ: そのF#m7は平行調であるAmaj7に置き換えるとメロディは全く同じアナリーゼのなるよ。また、Amaj7はF#m7同じ機能の和音で、ここではトニックとして考えられる。

あいか: それなら次のフレーズのGm7も平行調で同じ機能であるBbmaj7として考えられるね。じゃあ、この連続する3つのフレーズはこの曲の主調Fメジャーから離れてると考えていいのかな。

ルガ: うん。ここでは同じメロディフレーズ繰り返しながら転調をするアイデアが使われているんだ。ここではF#メジャー、Aメジャー、Bbメジャーと転調しているよ。AメジャーとBbメジャーは最初のコードが同機能の和音(Ⅵm7)に代えられてるけど、元の機能はⅠmaj7 - Ⅳ7 、理論的にもだけど、コードをよく聴くと同じだってことがわかるはず。


あいか: なるほど。そのあとはⅡm-Ⅴのカデンツが続いて、Fメジャーに戻ってるね。ここでは先ほどのような移調はしないけど、メロディは同じ動きフレーズを使っている。なんともよく考えられてるなぁ~。
* BbメジャーのEb7はFメジャーに戻るためのsubⅤ(D7に対して)とも考えられるね。

ーまとめー
イパネマの娘のBメロは同じモチーフを繰り返しながらこれまでの主調であるFメジャーから移調している。最後のフレーズで主調であるFメジャーに戻っている。
主調や同主調の中で和音の機能を探せない場合、メロディに注目すると良い。多くの場合、同じモチーフ、同じタイプのコードを繰り返している。今回のように、主調がありながらも転調がある曲(例:O barquinho/ ホベルト・メネスカル)に対して、曲全体が移調をし続ける曲(例:Maiden Voyage/ ハービー・ハンコック)もある。

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いかがでしたか?
今回取りあげたイパネマの娘のコードは、白いカバーのBossa Nova Song BookとしておなじみのLumiar社のAlmir Chediakが選んだ“As 101 melhores canções do século vol.2 ”掲載されているものでした。ちょっと珍しいコードがありましたね。人によって違ったリハモナイズをしているので、いくつか取り上げてアナリーゼしてみたいと思います。
また次回をお楽しみに〜!