2016/10/15

南米最大の音楽学校の危機??

こんにちは!
今学期の中間試験も終わり、我ながらよい結果だったのでホッとしています。
さて、最近よくニュースなどに取り上げられる私の学校ですが、内容は残念ながら嬉しい内容ではありません。
南米最大の音楽学校とも言われ、海外からも沢山の留学生を受け入れているのに、実際は問題ばかりで…とニュースでも書かれてしまいました。
参照: http://www.intersindicalcentral.com.br/desmonte-do-conservatorio-de-tatui/



不景気と共に落下する教育・文化

ブラジルは過去100年で最悪の不景気が訪れ、教育、文化における予算を大幅に減らしました。コンセルヴァトーリオは州立なので、サンパウロ州からの予算で成り立っています。私が入学した2014年頃からイベントの廃止や先生の解雇、それに伴い定員も少なくなり、ギターコースの合格者倍率は35倍になったほど。奨学金制度も一時廃止されましたが、学生によるデモが起こり、復活しました。私はジャズコンボのグループの奨学生になれたのですが、任期(半年)を終えて次期のオーディションを待ちわびていた時、また廃止されました。。
その後、また学生デモが起こり制度は復活。今回はショーロのグループに合格できたのですが、奨学金は以前よりも減らされ、家賃と生活費を払うのでいっぱいです。。
そんな中、ジャズコンボの主宰であり、MPB学科の設立者であるPaulo Flores が突然解雇される信じられないような出来事が起こりました。
Floresは私に沢山のチャンスを与えてくれた恩人のような存在。また、先生としても人としても本当に魅力的で、学生からも支持を得ていたし、35年もMPB学科を守ってきたので、これまでに沢山の素晴らしい教え子がいます。卒業生もこの出来事に黙ってはいませんでした。

学生によるデモ

解雇の次の日には早速、学生によるデモが行われ、学校の運営側に説明と解雇撤回を求める働きをかけました。デモと言っても暴力的なものは何もなく、音楽学校の学生らしく歌とバトゥキ(太鼓を鳴らす)をして抗議をし、学長室まで押しかけるというものでした。
説明をするつもりはないという学長らに対して、学生は説明を受けるまで門を封鎖するような動きをとったため、学長らは警察に通報。
しばらくして警察が到着しましたが、以外にも学生の味方をしてくれたため、話し合いの場を設けることができました。
デモの数日後には学生が夜通し学校の前で抗議をすることがニュースにもなりました。
参考:https://jornalggn.com.br/noticia/alunos-denunciam-desmonte-do-conservatorio-de-tatui
最終的に、明確な説明と解雇撤回はされず、学校は夏休みに入り、学生の勢いも少しずつなくなってしまいました。
ですが、学生団体が中心となって運営側の話し合いを続けるように働きかけています。
今の所、良い兆しはありませんが、先生たちも動き始めたようです。
学生による会議

どうなっちゃうの?ブラジルの教育機関

それにしても、この一大事を身に受けたのですが、運営側が学生に対して行った行為は私の想像を超えていました。Facebookでデモを呼びかけてる学生を学校公式ページからブロックしたり、デモについての事情説明をするように訴えたり、奨学生の契約書にデモを行わないようにする規則をこっそり載せたりと、まぁ、とにかくやることが汚い。
学生も負けずに学校外でフェスティバルをしたり、会議を開いたり頑張っています。外国人はデモに参加できない(法的に)ので、私は見守るだけですが…。
もちろんですが、日本では、こんな経験したことありません。
実際にはサンパウロ大学など、ブラジル最良の学校もこんな感じのようです。。ブラジルは学びたい人が必死に学校を守らないとならない状況。。
最近、大統領が代わり、「教育」「文化」に対する予算を増やさない計画が進んでいるそうですが、ブラジルで真っ先に立て直すべきなのは教育だと、最近強く感じています。