2016/09/05

プロフェッショナルってなんだろう

お久しぶりです。
今学期の音楽院の授業も始まり、奨学金のショーログループも本格的に始まりました。今学期はビッグバンドやコンボは履修せず、月曜から水曜の午後までは殆どショーロ漬けです。
物心ついた時には楽譜を読めるようになっていた私にとっては曲を暗譜するのが苦手で、苦戦していますが、1年後には見違えるようになっているでしょう…。

さて、題名のとおり、”プロフェッショナルってなんだろう”について。
日本もですが、ブラジルもプロの音楽家として生きていくのはなかなか難しいのであります。

音楽家の主な仕事はショー、スタジオ、CD収入、そしてレストランやバー、イベントでの演奏、結婚式と音楽教室です。“管楽器は音楽家ではなく医者が買うもの“なんて言われてるぐらい管楽器が高価なブラジルでは、音楽教室は歌やギターが人気のようです。
実際に2年間ブラジルに住んで活動して、本当に沢山の音楽を演奏しました。幸いにも奨学金のグループにいるので常にブラジル音楽を演奏する環境にいますが、外で呼ばれる機会の殆どが私がやりたいブラジル音楽とはあまり関係ないものでした。
一番多いのはダンスパーティー。レパートリーは60,70年代のジャズやポップスです。演歌もリベルダーデで1年間演奏しました。ボサノヴァを演奏してくれと頼まれたのは高級レストランや高級ホテルからの依頼です。
ブラジルでブラジル音楽漬けになるだろう、と思っていたのとは裏腹、短期間留学するのと、実際に生活していくのは違ったのです。

ドラム・パーカッション奏者の石川智さんが私に言いました。
「プロフェッショナルで生きて行くなら好き嫌いは二の次。」
と。私はブラジル音楽が好きですが、今はどんな時も誇りをもって全力で演奏します。それは生きていくためもあるかもしれませんが、音楽が好きですし、それがプロなのです。
音楽ではありませんが、フランス料理の後藤シェフも同じようなことを言っていました。
「僕はフランス料理を専門で作っているけど、もしナポリタンを頼まれたら最高のナポリタンを作ることができる。」
その時、「シェフはフランス料理の専門家なんだから断るっていう選択肢はないの?」と質問しましたが、シェフはプロである証はどんな事にも最善を尽くし、結果をだせることだと言っていました。
タトゥイ音楽院の学生は、学校でエルメートやギンガを勉強しますが、学校の外ではセルタネージョやポップスを演奏して生きているのです。そうやってプロの仕事をしながら、自分のプロジェクトを進めていくのです。みんな素晴らしい仕事をします。
学校の先生も、若い頃は沢山ダンスパーティーの仕事をしてたそうです。

ブラジルに着いて、はじめはブラジル音楽以外に触れることに疑問があったのですが、実際に今、ブラジルで起こっているのは私が想像していた“ブラジル音楽”だけではないことを実感し、音楽と向き合っています。
もちろん、自分の研究分野はブラジル音楽なので、将来はブラジル音楽で生活できるように結果を残すのが夢であることには変わりありませんので、今後とも応援よろしくお願いします^^

今日はここまで。
先日、ブラジル式ポピュラー和声についてブログを書くことを宣言したので、近々更新したいと思います!

ダンスパーティーの様子